読み物

夜パンの読み物|2022年も応援とお買い物を、ありがとうございました

今年も残すところあとわずかとなりました。
29日をもちまして、夜のパン屋さんは年内の営業を全て終えることができました。

これもひとえに、皆さまの応援と日々のお買い物のおかげです。本当にありがとうございました。

2020年10月にビッグイシューの新たな取り組みとして始めたこのプロジェクト。今年は、58,016個の食品ロスになってしまったかもしれない数々のパンを、夜のパン屋さんの活動を通じて、誰かにお届けすることができました。これはより困難な状況の方々のもとへ寄付をさせていただいた分を除く、純粋に販売をした数です。多くのメディアでこの取り組みを報じていただきました。

ご協力いただいた参加パン屋のみなさまには、心から感謝申し上げます。各お店の大事な味を、他人に預けることはなかなかできることではないと思います。また、「捨てることが前提のシステム」で成り立っている今の世の中では、わざわざ手間をかけてロスをなくす、ということをしなくても成り立つのかもしれません。
そんな中で、夜のパン屋さんの活動を理解してくださり、ともにフードロス削減や貧困問題に向き合うきっかけをつくっていただけたことに、感謝をするとともに、「支援をするーされる」という関係を越えた、共同して地球の未来を考えていくパートナーシップを感じております。日々パンのピックアップをさせていただきながら、売れ行きや取り組みなどのお声を交わすことは、私たち夜パンスタッフの楽しみでもありました。

11月からはじめた新規取り組み「夜パンB&Bカフェ」も、多くの方にお立ち寄りいただきました。余裕がある人が、次の人の分の食事代も”先払い”する「お福分け券」も、多くの方が共感して購入してくださり、次々と”笑顔のバトン”が渡っていく様子を間近に見ることができました。
“夜パンプロジェクト”の代表で、料理研究家の枝元なほみのオリジナルレシピのランチをはじめ、野菜やお花のマルシェあり、夜パンの出張販売あり。庭では子どもたちが元気に走り回る、とっても緩やかな時間が流れる1日。
この「夜パンB&Bカフェ」の取り組みでは、日本が抱える課題を解決するクリエイティブなアイデアを応援する”MINI JAPAN”の「BIG LOVE ACTION」のサポートを受け、ともに運営するという新たなかたちを築くことができました。今後、ますます内容を深めて、皆さまに呼びかけができるかと思います。

夜のパン屋さんは、深刻なフードロスに向き合う気軽な窓口として、それが人びとの緩やかな支え合いとなり、すぐに仕事が必要な人の助けにもなる。さらに、そこはさまざまなお店の美味しいパンが並ぶセレクトショップでもあるーー意図せずとも、多様な人びとが混ざり合える場所として、楽しくお店をあけてまいります。

年末年始のお休みをいただきまして、次回1/10より営業いたします。

2023年もどうぞよろしくお願いいたします。