文>夜パンスタッフ光枝 写真>浅野カズヤ

今年も残すところあとわずかとなりました。12月26日をもちまして、夜のパン屋さんは無事、年内の営業を終えることができました。
日々パンを預けてくださるパン屋の方々、軒先を貸してくださる方々、そしてお買い物や応援をしてくださる皆さまのおかげで、今年もなんとか一年を乗り切ることができました。心からお礼申し上げます。
2025年、みなさんはどんな一年でしたでしょうか?
私たち夜のパン屋さんは、今年で5周年を迎えました。街の人たちの協力なくしては成り立たない、小さな取り組みです。路上販売という形態からか、季節のうつろいと、道行く人の表情がよくみえてきます。「世知辛い」と形容される世の中ですが、私たちのまわりはこんなにも温かなまなざしと、声をかけてくれる人びとであふれているのか、と感動することの方が多い毎日です。
今年はのべ18人にしごとを作り出し、43,955個の「捨てられるかもしれなかったパン」を販売しました。パンのフードロス削減と、すぐに仕事を必要とする方のしごとの場所となれたことを嬉しく思います。
2021年からはじめている「夜パンカフェ」は、今年は5回実施しました。連携してくださる団体や出店店舗が増え、より賑やかさが増したと思います。今年は、練馬区社会福祉協議会の協力のもと、練馬区内の障害者施設に通う方々の手作り品を紹介する「ねりいち」のブース出店もありました。また、連携団体の協力のもと、社会的困難を抱える若者たちが接客や販売を担う「はたらく練習の場所」としての顔も持つようになりました。より多くの方が、この「夜パンカフェ」を通じてつながりが深まったように感じます。
一方で、今年は夜のパン屋さんの発起人でありプロジェクトリーダーの枝元なほみが逝去するという、大きな悲しみもありました。これまでも、右へ左へとパンを追いかけるバタバタの毎日でしたが、さらに「がむしゃら」な毎日へと変わりました。エダモンの存在の大きさを痛感するとともに、不安に押しつぶされそうな時もありました。
それでも夜のパン屋さんの歩みを止めずに、辞めるという選択肢をとらず今日まで続けてこれたのは、お買い物にきてくださるみなさん、パンを預けてくださるみなさん、軒先をお貸しくださるみなさんからの温かい応援と信頼があったからにほかなりません。そして、夜のパン屋さんではたらくことを選んでくれた仲間がいることに、心から感謝しています。
これからも夜のパン屋さんは、深刻なフードロスに向き合う気軽な窓口として、それが人びとの緩やかな支え合いとなり、すぐに仕事が必要な人の助けにもなる場所として。さらに、そこはさまざまなお店の美味しいパンが並ぶセレクトショップでもあるーー。意図せずとも、多様な人びとが混ざり合える場所として、楽しくお店をあけてまいります。
年末年始のお休みをいただきまして、新年は1/7(水)より営業いたします。
2026年も、どうぞよろしくお願いいたします。
